「メンタル」を考える。その3
こんばんは。理学療法士/トレーナーの平山 達也です。
メンタルを考える。その3です。
前回、集中力を高めるためにルーティンが必要であると書きました。
今回はそのルーティンについてです。
ルーティンには「動作ルーティン」と「言語ルーティン」があります。ルーティンは習慣や準備と解釈されています。イチロー選手や五郎丸選手の一連の動作は有名ですよね。
効果としては
①その動作を行うことでそれに続くプレーがスムーズに行うことができる
②正しい準備によってプレーが修正しやすくなる
などあります。テニスで考えるとサーブやリターンの時に活用しやすいですよね。
もう一つ大事なのが「言語ルーティン」です。
①自分を鼓舞する言葉(サイキングアップ)
弱気になっていたり、マイナス思考に陥っている自分に元気を出させる言葉です
(例)俺はできる、俺は勝つ
②冷静になるための言葉(リラックス)
テニスの調子や体調、焦りへの対処するための言葉
(例)大丈夫、落ち着け、足の裏を意識して
③客観視できる言葉(コーチ的目線)
ゲームの流れや、戦略の確認、対戦相手の観察などを促す言葉
(例)相手の〇〇を攻めよう
これらのような言葉を言語ルーティンしておき、自分が上記のような状態に万が一陥った場合は「動作」「言語」ルーティンを用いて自分の集中力を高めていきましょう!
相手に流れを渡さないように!!
本日も最後までお読みくださりありがとうございました。
「メンタル」を考える。その2
こんばんは。理学療法士/トレーナーの平山 達也です。
メンタルを考える。その2です。
前回、試合の流れの話をしましたが流れはある程度自分で引き寄せることが出来るとお伝えしました。
もともと、人間には本質的な能力として
①集中力
②直感力
③想像力
などが備わっています。
これらは順番になっており、集中力が低ければ閃きが起こらずアイデアも出てきません。
なぜ、このような話をするかというと
試合の流れとは戦っている相手の集中力の波と大きく関係しているからです。
簡単にいうと「集中力の高い方に流れがいく」ということです。イージーミスを犯した時を思い出してみると、一瞬のプレーの中であれこれ考えて、1つのことに集中出来なかった結果です。更に悪いのはその結果を引きずってしまっている自分がいることです。そうならないためにも、集中力の持続が必要なのです。
では、「集中力」をどのように高いままキープ出来るのか。もともと、人間は長時間の集中は苦手な生き物です。なので、自分を集中の世界へ引き込むためのきっかけ作り。ルーティンか必要になってきます。
ルーティンといえば、イチロー選手や五郎丸選手を思い浮かべるのではないでしょうか??
イチロー選手や五郎丸選手がされているのは「パフォーマンスルーティン」といわれるものです。
次回は、ルーティンについてアップしたいと思います。
本日も読んで頂きありがとうございました!
「メンタル」を考える。その1
こんばんは。理学療法士/トレーナーの平山です。
本日は試合中のメンタルについてご相談をいただいたのでお話ししていきたいと思います。
1.ゲームの流れを把握する
2.集中力の高い方に流れは傾きやすい
3.動作&言語的ルーティン
巷で「錦織選手のメンタルは・・・」などよく聞くと思います。
その「メンタル」についての考えるにあたっての3つのことを考えていきたいと思います。
1.ゲームの流れを把握する
テニスに限らず、サッカーや野球など様々なスポーツにおいて「流れ」が存在します。スポーツ経験者ならわかると思いますが、流れを呼び込むまたは、相手に傾いた流れを止めるということはなかなか難しいですよね?逆にこっちに流れがあるときは何をしても上手くいく感じがするし、イメージ通りに事が運ぶことが多いですよね?
僕自身もジュニアの保護者とお話をしていて、よく聞くのが「格下の相手やったのに負けた」「集中力が続かない」など。集中力が続かないのもあると思いますが、相手に傾いた流れを止める事が出来なかった。ことも大きな原因ではないかと思います。では、なぜか??何事にも原因があって結果が生まれます。
流れを失う原因としては、「ミスの対処」「リズム」「小さなプレッシャーの積み重ね」「怒りなどの感情」「肉体的疲労」「相手サイドの応援」「頑張りすぎ」などが考えられます。これらの中で、自分でコントロールできるものと出来ないものがあります。メンタル的には自分でコントロール可能なものに焦点を当て、実行していく事が大事になってきます。よって、流れ自体は自己にてコントロールできることを的確に積み重ねていく事で、ある程度引き寄せることは可能なのではないかと思います。
文章ばっかりも、しんどいので
2.集中力の高い方に流れは傾きやすい、は次回に持ち越しということで宜しくお願いします。
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デビスカップ 日本VSブラジル
観てきました!思いつきで!笑
ちょうど台風の影響もあり試合が延期していました。
僕も予定がちょうど空いていたのですぐ様、靱テニスセンターへ!
雨もパラパラ降ったり止んだりでしたが、途中からお天気にもなり、ダブルスは残念ながら負けてしまいましたが、シングルは見事勝利!!
日本はブラジルに3−1でワールドグループ残留を決めました。
いやー、やぱりテニスはするのもいいけど、観るのも楽しい!!
と言う、独り言でした・・・
サーブの打点は??
前回の「サービスで腰を反る?」の記事にも関連するのですが、記事を読まれていない方はこちらから
今回はサーブにおける打点を考えます。
打点は頭の前?真上?後ろ?
どこがいいのでしょうか?
結論から言うと「頭よりも前」がいいですね。
コーチによっては後頭部の上で体を反らすように!と指導される方もいるかと思いますが、腰を反らすことは腰への負担が大きく痛める可能性が非常に高くなってしまいます。打点を前にするにはトスを上げる位置が重要になってきます。
サーブの種類によってトスの上げる位置を多少変えましょう。トスの位置でサーブの球種がバレてしまうと思うかもしれませんが、これはかなり上のレベルでの話です。
まずは、自分の体を痛めないように工夫してみませんか?
イメージは「ハイタッチ」するように高い打点で打つように意識してみましょう
PHI pilates JAPAN FESTA2017
参加してきました!
代表の桑原さんの10年先を考える…凄いなと思いました。先を見る目、世界の情勢に目を向けているアンテナ、それらの情報を統合して『どうしないといけないか』と考える思考力。
Ruby先生のデモ(身体の使い方や見せ方)もすごかった!まだまだ練習しないといけないな…と痛感しました。
昨年に続き、今年も参加しましたが今年も刺激をもらいました!!
という参加報告でした。
テニスのサーブで腰をそる!?
結論から先にいうと『反らない』方がいいと思います。
これは、あくまでも理学療法士としての意見ですので、コーチ等の教えや考えを否定するものではありません。
テニスをされている皆さんは、経験ないでしょうか?サービスの際に腰に痛みを感じたこと。もしかすると、腰を反ってしまっているのかもしれません。腰を反ってしまう原因は色々あるでしょう。もともと腰が反り気味な人、股関節や体幹(胸椎部)の動きが乏しい人、トスしたボールが体より後方になってしまっているなど多岐にわたります。
では、なぜ腰を反ってサーブを打つと腰が痛くなるのでしょうか?
身体の構造を理解する必要が出てきます。
背骨(脊柱)は首、胸、腰、骨盤の部分に分かれていますが、それぞれの場所によって背骨の形状は少しずつ違ってきます。
首の部分は前後左右、回旋など様々な方向への動きが出ます
胸の部分は肋骨(あばら骨)があり、回旋の動きが出やすくなっています
腰の部分は骨の形状から立位体前屈のような前後の動きは出やすいですが捻る動きは出にくくなっています
では、ここでもう一度サーブを思い出してみましょう。
ただ単に、腰をそらせるだけの動きなら問題はないでしょう。しかし、サーブは体を捻る動きが伴います。よって腰に反る+捻るといったストレスが加わってしまいます。本来捻るように出来ていない腰に捻るストレスが加わり続けることで「腰椎分離症」など発症してしまう恐れがあります。
僕が診させていただいたケースでは
「腰のしなりを使ってサーブを打て!」と教育され、腰を反らせる+捻る動きで腰にストレスが加わったままサーブの練習をやり続け、腰椎分離症を発症しています。
今回僕が率直に感じたことは
「テニスの指導者側にもっと医学的というか身体の構造を知ってもらう必要がある」ということ。と、「恐い」ということ。今回の担当のクライアントも「腰を反れ」「腰のしなりを使って」という腰を意識づけさせるワードで腰椎分離症を発症しています。もちろん、テニスだけではないと思います。元々の身体の使い方や硬さ、生活習慣など全ての因子が絡み合っているとは思いますが・・・
同じようなクライアントを増やさないためにも共通言語を持ってコーチとトレーナーが一緒に選手をみていくことが出来ればいいなと思います。
デビスカップの時の杉田選手のサービスのフォームです
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