理学療法士/トレーナー 平山 達也のブログ

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JTA Conference 2019 に参加して

日本テニス協会主催の第29回JTAカンファレンス2019に参加してきました。

基本、全国の指導者向けの講習会で皆さん資格更新のためのポイント取得目的で参加されている方が多かったです。

今回僕が参加した目的は「日本のテニスの目指す方向性」を確認し、現場レベルで選手の指導にあたっているコーチの方々とのビジョンや考え方を共有できればと考えたからです。

 

 今回の目的だった内容をフィードバックします↓

【日本テニスの中長期戦略について】

  1. なぜ、中長期プランが必要なのか
  2. どうやって実行するのか
  3. 具体的に何をするのか 

結論:現在、錦織選手や大坂選手で盛り上がっているテニス人気を一時的なブームで終わらせないためのシステム作りをする

 

1:なぜ、中長期プランが必要なのか

・日本のテニスに対する社会的関心が飛躍的に高まっている

 →国としても小学校の授業にテニスを入れる取り組みが始まっている

・現在のテニスブームを一過性のもので終わらせない

・日本のテニスレベルの底上げ

 

2:どうやって実行するのか

・諸外国のテニス事情の把握

・日本国内で好成績を残しているスポーツ種目の取り組みから学ぶ

・既存の国内の有効な施策を利用する(修造チャレンジ、盛田ファンド、西日本トレセンなど)

上記の様なリサーチをJTAが行い実際に下記の方法で実行していく

・皆で力を合わせる

 JTA,地域のテニス協会,都道府県テニス協会,市町村テニス協会

 政府(文科省経産省スポーツ庁、JSC,JOC)、都道府県、地方自治

 スポンサー企業、個人(お金だけでなく、専門知識)

 テニス関連団体、民間テニス用品メーカー、テニススクール、テニスクラブ

 教育機関、学連、高体連、中体連

 テニス関係者、愛好家、ボランティア

・フェアに透明性を持って進める

・皆で恩恵を受ける

 テニス産業の底上げ拡大により、雇用の創出、安定化をはかり、テニス関係者を含む全てのステークホルダーが恩恵を受けることを目指す

 

『強化=育成=普及』をリンクさせた国大生産性の好循環を作り出す

 

 

3:具体的に何をするのか

・普及、育成、強化の各レベルで3つの「C」を整備、充実させると同時にそれを「ネットワーク化」し「つなげる」

*3つの「C」⇨「Court:インフラ・練習環境の整備」「Coach:コーチの質の向上」「Competition:競争環境・試合経験」

・新トレーニングセンター構想:いくつかのレベルのトレセンを国内に戦略的に設置。それがクラスターとなり様々なテニスの才能が集約する場にする

・選手育成強化に必要な要素は「心技体」から「心技体知」へ

 これからは「知」(戦術分析や情報収集が必要)

 

と言う様な内容で、東京オリンピックのその先を見据えて錦織選手や大坂選手の様なレベルの選手をより多く輩出するために、「普及=育成=強化」の三本柱で動いていく様です!